2011-01-01から1年間の記事一覧

Cassandra

Even Hewitt Cassandraは、NoSQL データストアで、水平方向にスケールする、つまりノードの台数を増やすことでスループットを向上させることができると言われている。この本は、国内ではいまのところ唯一の書籍。shot6さん翻訳。基本的な構造から、利用方法…

Online Education をとってみた。

9月から12月までの間、Stanford大学が主催している Online Education で Machine LearningとIntroduction to Databaseをとってみた。もう一つAIのコースがあり、それもとりたかったのだけど、いくらなんでも本業に支障を来たしそうだったので自重した。 概要…

エンジニアのためのWord再入門講座

佐藤 竜一, 翔泳社 普段のドキュメントはTeXかHTMLで書いてるので、Wordを使うのはなんかの報告書とか計画書だけなのだけど、使うたびにWordの謎にやられてダメージを被っていた。そういう時にはたいてい時間が全然ないので、時間のあるときにちゃんと勉強し…

Amazon Elastic Cache

Amazonに新しいWeb Service、ElasticCacheが追加された。オンメモリのキャッシュ。要するにMemcachedだ。実際プロトコルもMemcached準拠で、クライアントはそのまま使えるらしい。 サービスの形態 Amazonのサービスには大別して2つのタイプがある。ひとつはS…

App Engine Backend

1.5.0 からサポートされるようになった(比較的)新機能のBackendについてまとめておく。 Backendとは AppEngineのようなスタイルのクラウドでは複数の不特定多数のユーザが資源を共有するため、一人のユーザが他のユーザに対して与える影響を予測可能な範囲…

App Engine SDK 1.5.3

App Engine 1.5.3がでた。備忘録としてまとめておく。 BlobStore ブロブ1つあたりのサイズ制限がなくなった。任意のサイズのオブジェクトをアップロードすることができるようになったようだ。バックエンドがなにか替わったのかな。 Index インデックスの状…

Google App Engine for Go

Python, Javaにつづく第3の言語としてGoogle App Engineに投入されたのはなんと Go Lang だった。Google内部にしかまじめに使っている人はいなさそうなのに。。。これを Go に対するGoogleのコミットメントの現れだと考えるか、単なる趣味の世界だと考えるか…

HaaSとしての Google Chromebooks

昨日は、Google Enterprise Day に参加させていただいた。テクノロジー系のイベントにはなんどか参加させていただいているのだけど、今回はビジネスよりということでいつもと雰囲気が違って面白かった。Eric Schmidt がサプライズで登壇するのを見ることがで…

実践 F# 関数型プログラミング入門

荒井 省三, いげ太 マイクロソフトの関数型言語F#の入門書。.NETフレームワーク上で動作するOCamlの一種だと思えば当たらずとも遠からず、といった感じ。型推論の一部が違っていたり、Python流のオフサイドルールで構造を記述できるというあたりが相違点か。…

AWSとAzureでデータuploadが無料化

Amazon Web Services はだんだん値段が下がってるのだけど、今回のこれはちょっとインパクト大きいかも。upload、つまりクラウド側へのデータ転送が 無料になった。それを追いかけるようにMicrosoft Azure でもupload が無料化されている。 AWS データ転送の…

App Engine 1.5.1

App Engine SDKの 1.5.1がでた。手元ではいまだに1.4系を使っていて、アップロードのたびになんかwarningでたりしているのだけど。。。今回は割に小さいネタばかりかな。 変更点 ジオロケーションヘッダ クライアントからのリクエストをサーブレットに渡すと…

HTML5 Canvas の謎

謎というか私がなにかを理解していないだけなんだろうけど。。Canvasを作る作り方によっては、サイズが上手く設定されない、というおはなし。 Canvas の作成 200x200のCanvas を4つの方法でつくってみる。まずは、普通に静的に作る。 <div id="placeHolder"> <canvas id="static" width="200" height="200"></canvas> </div>次に3つの方法で動的…

HTML5&API入門

白石 俊平 Googleが大プッシュ、Windows8もこれを基盤とすると言う、HTML5の解説本。2010年3月出版ということで、今ではちょっと古くなっている。それも恐ろしい話だが。 Webを検索すれば出てくる話ばかりなのだろうけど、ちゃんとまとまって、系統だって書…

オブジェクト指向プログラマが次に読む本 −Scalaで学ぶ関数脳入門

ー 株式会社テクノロジックアート Scalaの入門書、兼関数型プログラミング入門。トピックは手広く、パターンマッチ、アクター、パーサーコンビネータ、DSLと、Scalaで話題になる範囲を手広くカバー。しかし、なんかいまいちだな。。。Scalaの入門書としても、…

RDS for Oracle Database

Amazon Web Services で、RDS for Oracle Databaseが始まった。 RDS for Oracle とは RDS (Relational Database Service) は、Amazon Web Service の一つで、リレーショナルデータベースを提供してくれるもの。要するにEC2のインスタンス上でDBを動かしてく…

App Engine 価格体系変更

Google I/O でいろいろアナウンスがあったようだが、1.5よりもこっちのほうが衝撃だったのでこっちを先に書いておこう。The Year Ahead for Google App Engine!と言う記事であらたな価格体系の導入がうたわれている。 これまではどうだったか これまでは、さ…

App Engine for Go!

App Engine に第3の言語がサポートされた。Rubyあたりなんじゃないかと思ってたのだけど、蓋を開けたら、なんと、Go だ。Go版の噂は聞いていたけど、GoはもともとCやC++が得意とするようなシステムレベルプログラムをターゲットとしていたはずで、現在実際に…

Javaルールブック 〜読みやすく効率的なコードの原則

Javaルールブック 〜読みやすく効率的なコードの原則 大谷 晋平、 米林 正明、 片山 暁雄、 横田 健彦 @shot6 さんの名前が出ていたので。入門書を読み終わり、言語仕様を一通り理解した上で、Javaで実際にコードを書くときの注意事項が丹念にまとめてある。…

S4

S4

S4というYahooが開発したシステムがある。これはいわゆるストリームコンピューティングのための枠組み。データは連続したストリームとして外部から供給され、それに対する演算を行うというもの。S4はこの処理を分散環境、つまり複数の計算ノードで並列に実行…

Google App Engine 1.4.3

安定してバージョンアップを続けるApp Engine. 1.4系も4つめとなる1.4.3がでた。今回もいくつか面白そうなものが。 Prospective Search Python版のみ。簡単なストリームコンピューティングができる。通常のデータストアに対する検索は、データが蓄積されてい…

Apache Maven 2.0入門

Apache Maven 2.0入門 Java・オープンソース・ビルドツール 野瀬 直樹, 横田 健彦 、 技術評論社 JavaのビルドツールMavenの本。随分前に買ったんだけど、ちゃんと読んでなかった。何となく使っていて、ちゃんと理解できていなかった重要なコンセプトを、い…

Amazon VPC Dedicated Instances

先日のVPCの改良にさらにDedicated Instancesというものが追加された。ただし、US East と EUだけ。 なんなのか そのユーザ専用のハードウェア上で動くインスタンス、ということ。通常のAmazon EC2のインスタンスは、他の複数のユーザと一つのハードウェアを…

Akka Remote Typed Actor

Akka はPOJOをActorとして扱うことができる。要するに普通のRMIと同じだが。。。 サーバ側 trait を定義しておいて、それを実装したImplを定義する。 import akka.actor.Actor import akka.actor.Actor._ import akka.actor.TypedActor import akka.actor.Ac…

Hadoop本2冊

いまさらといわれそうだが、Hadoop本2冊。 Hadoop by Tom White, オライリージャパン Hadoopはかなり複雑なシステムだが、それを逐一丁寧に解説している。すごい情報量。Hadoop 本体だけでなく周辺技術となる、PigやHBase、ZooKeeperなども解説している。こ…

Amazon RDS

RDSについてちょっと調べ直してみたのでメモ。 特徴 RDSは、MySQLを提供してくれるAmazon Web Servicesのサービス。自前でやるのにくらべて何がうれしいかというと、設定しなくてすむ、バックアップを取ってくれる、MySQL, OSのバージョンアップ、パッチ当て…

Akka

AkkaというJava/Scala向けのライブラリがある。Javaで書くと記述量的にかなり厳しいので、実質Scala向けと思っていいだろう。 いろいろな機能があるらしいのだけど、一番喧伝されているのはActorライブラリ。Actorというのは1970年代に提唱された計算モデル…

Amazon VPC 強化

Amazon VPCが大幅に強化されたらしい。こちらがもとのブログ。 Amazon Virtual Private Cloud とは VPC - Virtual Private Cloud とは、クラウドをプライベートなデータセンターの一部としてきりだして利用する技術。従来は、EC2の一部に対してVPNを用いて接…

ZooKeeperを使ってみる(2)

ノード作成と読み出しにどのくらいコストがかかるか見てみよう。とりあえず、ローカルで。あんまり意味ないけど、上限値はわかるだろう。 ノードの作成 こんな感じで、1000個作ってみる。 byte [] b = args[2].getBytes(); long start = System.currentTimeM…

ZooKeeper を使ってみる(1)

Hadoopのサブプロジェクトの一つにZooKeeperというのがある。分散システムを作るためのビルディングブロックとして非常に重要になってきそうなので、ちょっと調べて見ようと思う。ストリームコンピューティングシステムのS4でも使われているそうだ。どう使わ…

AWS Region in Tokyo

とうとう来た。Amazonクラウドが東京に。ブログによると、EC2, S3, SimpleDB, RDS, SQS, SNS, Route53, Cloud Front を含むかなりフルセットの模様。Elastic MapReduceはない。ちょっと残念。Cluster Compute, Cluster GPUもないなあ。そのうち追加される、…