Hadoop本2冊
いまさらといわれそうだが、Hadoop本2冊。
Hadoop by Tom White, オライリージャパン
Hadoopはかなり複雑なシステムだが、それを逐一丁寧に解説している。すごい情報量。Hadoop 本体だけでなく周辺技術となる、PigやHBase、ZooKeeperなども解説している。
この手の技術に関してはオンラインにも沢山情報があって、書籍の価値を見いだしにくいこともしばしば。しかしこういう本を見ると、きちんと整理された情報がまとまった形で供給される書籍という形式は素晴らしいと再確認できる。良書。
Hadoop徹底入門 by 太田 一樹, 下垣 徹, 山下 真一, 猿田 浩輔, 藤井 達朗, 翔泳社
オライリーの「Hadoop」が決定版的な良書なので、別の本はなかなか書きにくかろうと思っていたが、ちゃんと直接競合しないように企画されている。サブタイトルに「オープンソース分散処理環境の構築」とあるように、パッケージのインストール方法や、PXEを使ったクラスタのインストール、Gangliaを用いたクラスタ監視、Hadoop実行の性能チューニングなど、実際に環境を構築、運用する際に有用な情報がまとめられている。Hiveに1章割かれているのも特徴。オライリー本と相補関係にあるといっていいだろう。こちらも良書。あわせて読みたい。
Hadoop徹底入門
posted with amazlet at 11.03.25