Amazon Elastic Cache
Amazonに新しいWeb Service、ElasticCacheが追加された。オンメモリのキャッシュ。要するにMemcachedだ。実際プロトコルもMemcached準拠で、クライアントはそのまま使えるらしい。
サービスの形態
Amazonのサービスには大別して2つのタイプがある。ひとつはSQSやSimpleDBのように、Amazonがサービスの資源を完全にホストしてくれて、ユーザは従量でサービスを使うだけのもの。もうひとつはRDSのように、そのユーザ専用のインスタンスをサービス用の資源として明示的に作成し、インスタンス単位で課金されるもの。
ElasticCacheは後者で、ユーザ専用のインスタンスからなるメモリサーバクラスタをつくってそれを利用する。
クラスタにノードを追加したり削除したりするのも簡単にできるので、資源が足りないようだったら追加すればよい。
お値段
インスタンスはRDS同様、EC2のインスタンスクラスの中から利用できるものを選ぶことができる。US-Eastの価格はこんな感じ。素のEC2に比べて1割ぐらい高い感じか。ちなみにメモリ量の表示が該当するEC2インスタンスと比べるとちょっとずつだけ小さい。多分この表記はメモリキャッシュに使えるメモリ量で、EC2のインスタンスからシステムが占有するメモリ量を引いた値を表示しているのだろう。
type | Mem | CPU | Price | 素のEC2 (参考) |
Standard S | 1.3GB | 1x1 | $0.095/h | $0.085/h |
Standard L | 7.1GB | 2x2 | $0.38/h | $0.34/h |
Standard XL | 14.6GB | 4x2 | $0.76/h | $0.68/h |
High-mem XL | 16.7GB | 2 x 3.25 | $0.56/h | $0.50/h |
High-mem XXL | 33.8GB | 4 x 3.25 | $1.12/h | $1.00/h |
High-mem XXXXL | 68GB | 8 x 3.25 | $2.24/h | $2.00/h |
High-CPU XL | 6.6GB | 8 x 2.5 | $0.76/h | $0.68/h |
最後の High-CPUの存在意義がいまいち分からない。メモリキャッシュサーバにはそれほどCPUは要求されないんじゃないかと思うんだが、そんなことないんだろうか。
所感
そういえば今まで無かったんだっけ?という感じ。GAEにはあるし。サービスの携帯としてはRDSとにている。サービスの性質もにているので、妥当なところなのだろう。いずれにしろ、これでまた一歩完成度が上がったというところか。