Cassandra

  • Even Hewitt

Cassandraは、NoSQL データストアで、水平方向にスケールする、つまりノードの台数を増やすことでスループットを向上させることができると言われている。この本は、国内ではいまのところ唯一の書籍。shot6さん翻訳。基本的な構造から、利用方法、チューニングまで広くカバーしている。

原著は0.7の時点で書かれているのだけど、翻訳版は0.8 の新機能である、CQL(Cassandra Query Language)をフォローしている。現在の最新はすでに1.0系になってしまっているのだけど、0.8と1.0の間にはそれほど大きな差はないようなので、当面問題ないだろう。

この本分かりやすいか?というと初心者には結構きびしいかもしれない。特に、動作の解説などの部分、結構な知識を前提として書かれている場所も散見される。もう少し丁寧に書いてもいいんじゃないかと。クラスタの設定周りももう少し細かく書いてほしいところ。マルチホームノードでのIPアドレスのバインドとか、シードノードの指定とか。

付録Aの「非リレーショナルデータベースのランドスケープ」がよくまとまっていて素晴らしい。Hadoopとの連携も興味深い。


Cassandra
Cassandra
posted with amazlet at 11.12.30
Eben Hewitt
オライリージャパン
売り上げランキング: 11105