AWSとAzureでデータuploadが無料化

Amazon Web Services はだんだん値段が下がってるのだけど、今回のこれはちょっとインパクト大きいかも。upload、つまりクラウド側へのデータ転送が 無料になった。それを追いかけるようにMicrosoft Azure でもupload が無料化されている。

AWS データ転送の値段

upload

これまでは1GBあたり 0.1ドル がかかっていた。これは小さいと言えば小さいけれど、大規模な科学技術データを定期的にアップロードするような用途を考えると、AWSへの移行をためらう一つの要因になっていた。これが7月以降完全に無料になる。容量によらないので、数十テラバイトだろうが、時間さえかければ無料でアップロードできるわけだ。もちろんストレージそのものには課金されるわけだが。

download

クラウド側からのデータ配信の課金も緩和された。これまでは1G以上10TBまでは1Gあたり0.15ドルだったのが、US Eastで0.12ドルになっている。20パーセントの値下げだ。AWSCDNであるCloud Frontの価格もこれに準じて安くなっている。

日本はちょっと高くて1Gあたり0.201ドル。0.1セント単位の価格設定はすごいな。

Azureも無料化

偶然なのか、追いかけたのかわからないけど全く同時にAzureへのupload も無料化される。Azureは時間帯によってデータ通信価格をわけているのだが、いずれの場合も無料化される。

所感

ダウンロードに比べると、アップロードの量は知れているから大したことではないのかも知れないけど、一部の用途にとっては結構インパクトが大きいような。
たとえばクラウドに継続的にバックアップを取るような場合、蓄積されるデータ量は(下記つぶしていくから)たいしたことなくて、アップロードの価格がドミナントになるケースもあっただろう。
大規模科学データの蓄積にもS3がつかえるようになる、かも。