Apache Maven 2.0入門

Apache Maven 2.0入門 Javaオープンソース・ビルドツール


JavaのビルドツールMavenの本。随分前に買ったんだけど、ちゃんと読んでなかった。何となく使っていて、ちゃんと理解できていなかった重要なコンセプトを、いくつか理解できたように思う。

しかし、この本なんか読みにくい。おそらく章立てやテーマを読者に提示する順番に問題があるのだと思う。たとえばプラグインの書き方なんか、2章で書くようなことじゃないと思うのだが。リファレンス的な部分と概念の説明が整理されていないのも読みにくい理由の一つではないかと思う。後半は、開発の進め方とかプロジェクトマネージメントの話になっていて、Mavenとあんまり関係なかったり。

しかし、サンプルを見て思うのはやっぱりXMLベースのツールはキツイ、ということ。Mavenに限ったことじゃないけど、XMLが流行ってしまったのは、人類にとって大きな損失だったんじゃないだろうか。たとえば、カレントディレクトリの README と target/*.jar を表現するのにこんな風に書かなければならない。

<fileSets>
  <fileSet>
    <includes>
      <include>README</include>
    </includes>	
  </fileSet>
  <fileSet>
    <directory>target</directory>
    <includes>
      <include>*.jar</include>
    </includes>	
  </fileSet>
</fileSets>

どう考えても、なにか間違ってるよね。

Maven 3.0 もでたということだけど、このやり過ぎ感の漂うツールはこれからもは使われ続けるのだろうか。


Apache Maven 2.0入門 Java・オープンソース・ビルドツール
野瀬 直樹 横田 健彦
技術評論社
売り上げランキング: 210548