Excelプロトタイピング ―表計算ソフトで共有するデザインコンセプト・設計・アイデア

Nevin Berger, Michael Arent, Jonathan Arnowitz, Fred Sampson

Excelほど「創造的」な使われ方をしているソフトも珍しい。あるときもらったExcelファイルには、複数のファイルがただ貼り込まれているだけだった。つまり、アーカイバの代わりに使われていた、という。。。履歴書などのテンプレートがWordじゃなくて、Excelだったりすることもよくある。

まあ、つまりExcelはある意味万能なので、いろんな使い方ができちゃう、ってことなんだろう。この本は、そんなExcelをつかってWebページやソフトウェアなどのデザインモックを作りましょう、という本。Excel方眼紙を使うのは日本人だけかと思っていたら、そんなことはないらしい。Excelには、いろいろな部品があるし、UIがこなれているから、やりたいことがすぐできるのでプロトタイピングにぴったり、ということなんだろう。

しかし、それでいいのか、という気も。明らかに別の目的に作られたソフトウェアなのに。とはいえ、Excelほどお金をかけて作られたソフトウェアも滅多にないわけなので、プロトタイピング用にあらたにソフトウェアを書くよりもなんぼか効率的なのかも。。。うーん。

オライリーにはめずらしいフルカラー。付録に安藤幸央氏による、日本版オリジナルのiPhone UIプロトタイピングという記事付き。