Jenkins実践入門 〜ビルド・テスト・デプロイを自動化する技術
佐藤 聖規, 和田 貴久, 河村 雅人, 米沢 弘樹, 山岸 啓
以前はHudsonと呼ばれていたContinuous Integration(CI) のためのツールJenkinsの本。著者の方々は、NTTデータの皆様。監修をしている川口耕介氏が開発。CIとは、ビルドとかテストとかを完全に自動化して毎晩とかコミットするたびとかに実行しておくことで手戻りを少なくしましょう、というコンセプト。自分でスクリプトをゴリゴリ書けばできることではあるのだけど、それをWebブラウザ経由で簡単に扱えるようにしてくれるのがJenkins。プラグインを追加することができ、いろいろなプラグインが発表されているので簡単に機能を拡張することができる。痒いところに手が届く感じで非常に使いやすそう。
WEB+DB Pressのシリーズだけど、このシリーズとしては中身がちょっと薄いかな。。プラグインの解説あたりは、どうせこの本の中身だけではちゃんと設定できないので、ドキュメントに当たらなければならないわけなので、もっと簡単な概説だけでいいんじゃないかと。プラグインの開発法のあたりも、ひな形のビルドぐらいしか書かれていない。書くならもっとがっつり書いて欲しい感じ。
ちなみに、OracleがSunを買収した際に、OracleがHudsonの商標を主張したので、プロジェクトがフォークしたらしい。しかし、Oracleってなんでそんなことするんだろうねえ。トータルで損得考えれば明らかに損なのに。
HudsonもJenkinsも、日本人である作者がイメージするイギリス人の執事っぽい名前、ということらしい。個人的には「ギャリソン」のほうがそれっぽい気がするけど、これだと本当に日本限定かもしれない。。