Scala スケーラブルプログラミング
- Martin Odersky, Lex Spoon, Bill Venners
ついに出たScalaに関する日本語書籍.33章600ページ超と分厚いが,紙が薄めなので,それほど重くない.関数プログラミングスタイル,シンタックスから始まり,Javaとの連携,Swing プログラミングまでカバーしている.レベルとしては,Javaを知っていて,オブジェクト指向を理解していることが前提とされている.まったくの初心者にはちょっと難しい.
理解しにくかった言語仕様が,平易な文でコンセプトから記述されていて、良く理解できた.これは良書だ.おそらく今後,Scalaの本がたくさん発売されるだろうが,この本が決定版になることはほぼ間違いないだろう.
ちなみに,一部で期待の高いActorプログラミングに関しては30章で触れられているだけ.やっぱり,ScalaのホームページのドキュメントページにおいてあるScala By Exampleで,2つ目の例として出てくるのは,いかにもバランスを欠いているよなあ.
Scalaスケーラブルプログラミング
[コンセプト&コーディング]
(Programming in Scala)
[コンセプト&コーディング]
(Programming in Scala)
posted with amazlet at 09.08.21