Amazon EC2 の予約料金制

Amazon EC2で予約ベース課金が開始されたようだ.ユーザは,恒常的に使うと思われる資源に対して,1年もしくは3年単位で予約を行っておく.するとその資源に対する時間単位の課金が安くなるという仕組み.予約に対しても課金はされるのだが,実際に使った分に大しても課金される.

お値段.

通常のオンデマンドの課金はこうなっている.

小規模           - 0.10 ドル/1時間
大規模           - 0.40 ドル/1時間
特大             - 0.80 ドル/1時間
High-CPU 中規模  - 0.20 ドル/1時間
High-CPU 特大    - 0.80 ドル/1時間

これに対して予約の課金はこうなる.

                                         1年予約     3年予約
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小規模           - 0.03 ドル/1時間        325ドル     500ドル
大規模           - 0.12 ドル/1時間       1300ドル    2000ドル 
特大             - 0.24 ドル/1時間       2600ドル    4000ドル
High-CPU 中規模  - 0.06 ドル/1時間        650ドル    1000ドル 
High-CPU 特大    - 0.24 ドル/1時間       2600ドル    4000ドル

得なのか

小規模インスタンスを例にとって考えてみよう.1年オンデマンドで使うとすると,24*365*0.1で876ドル.これに対して1年予約しておけば,24*365*0.03 + 325 でおよそ588ドル.

ざっと計算すると,1年間の内193.5日以上使うなら.1年予約をしておいた方が安くなる.3年契約だと3年以内におよそ297.6日以上でお得.むう.

所感

ユーザからしてみると恒常的に利用するインスタンスの値段が割引されるし,運営側からしてみると,資源の利用予測が立てやすいというメリットがあるのだろう.

でも,1年とか3年とかって単位はどうなんだろう.たとえば課金額は今後いじらない予定なんだろうか? この業界で3年って異常に長くないか? Amazon が継続的にEC2にコミットする意思の現れだと思えばいいのかなあ。