EC2 High I/O Instances

知らない間にEC2にあたらしいインスタンスが追加されていた。High I/O Instanceというもの。

なんなのか

要するに通常のディスクより高速なストレージが使えるインスタンス。どうやってつながってるのかは書かれていないが、SSDベースで1Tのボリュームが2つついている。CassandraやMongoDBなどのNoSQLに最適、なのだそうだ。
このストレージはノードにアタッチされているものなので、たぶんインスタンスが死んだら中身にはアクセス出来なくなる。なので、ノード間で複製を行わない普通のRDBだと使いにくいということだろうか。

スペック

今のところ、High I/O には Quadraple Extra Large (4XL)1種類しか無い。
構成が似ているCluster Computeインスタンスと比較してみる。

High I/O 4XL Cluster 4XL Cluster 8XL
メモリ 60.5G 23G 60.5
CPU 35 ECU 33.5 ECU 88 ECU
I/O 10G 10G 10G

ネットワークが10Gということなので、おそらく1物理マシンを1インスタンスで専有しているのだろう。CPUに比してメモリがかなり多いのが目を引く。

IO性能に関しては、Paravirtual のLinuxを使った場合に、4KBのランダムリード/ライトで、

  • 90000 リードIOPS
  • 10000-85000 ライトIOPS。

完全仮想化のLinuxWindowsでは

  • 90000 リードIOPS
  • 9000-75000ライトIPOPS

また、

  • シーケンシャルリードで2GB/s
  • シーケンシャルライトで1.1GB/s

2つのボリュームに同時に読み書きしての加算だとしてもこれは相当に速い。というか、SATA 3.0が6Gbpsだから、SATAではどうがんばっても1GB/sはでないし。ということはPCI直結のioDriveのようなデバイスなのだろうか?それにしてはちょっと遅い?2玉使うなら3GB/sぐらいは出そうだけど。

お値段

US EastのLinuxのお値段。

High I/O 4XL Cluster 4XL Cluster 8XL
価格 $3.1/h $1.3/h $2.4/h


さすがにちょっとお高めだが、ioDriveのような特殊なデバイスが試せるなら安いという向きも多かろう。

所感

ますます充実のラインナップ。後発のAzure IaaS, Google Compute Engineの付け入るスキはあるのか!