Amazon EC2 Micro Instance
Amazon EC2 に新しいインスタンスの種類が加わった。Micro Instanceというもの。従来のSmallでも大きすぎるという人向けのものらしいけど、実は結構いろいろ変わってる。
Small との違い
メモリ
まず、眼につくのはメモリ。smallが1.7GBなのに対して、 613MBと1/3近い。
CPUタイプ
しかし違いはこれだけでゃない。CPUタイプが、Smallが32bit限定であるのに対して、64bitを選べるようになってる。まあ、いまどき32bitのサーバいれてるとも思えないので、あたらしいファシリティを使っているということなんだろう。
ストレージ
さらに、ストレージがEBSオンリーになってる。つまり、EC2名物の揮発性ストレージは使えないらしい。最近追加されたCluster Compute インスタンスが、EBSからしかブートできなくてびっくりしたのだけど、少なくともCluster Compute インスタンスには揮発性ストレージが1690Gも付いてた。Microには全くつかないらしい。
CPUパワー
もう一つ面白いのはCPUパワー。EC2はEC2 Compute Unit換算という胡散臭い指標を使ってはいるけれど、基本的に一定のCPUパワーを保証してきた(実際どうなのかはさておき)。ところが、このMicroインスタンスのCPUは、
Up to 2 EC2 Compute Units (for short periodic bursts)
という風に書かれている。一時的には2ユニット換算のCPUパワーを使える、ということだけど
At steady state, Micro instances receive a fraction of the compute resources that Small instances do.
通常時は、Small インスタンスよりもずっと少ないCPUパワーしか与えられない、とのこと。Webアプリケーションなんかだと、アクセスがあったときにだけバースト的に負荷がかかるのが一般的なので、これで十分なのかも。
おねだん
気になるおねだんは、1時間0.02ドル 。smallが0.085なので、遥かに安い。ただし、EBS前提なのでその分はかかる。20Gディスクをつけたとして、 1月で
CPU: 0.02 * 24 * 30 = 14.4 ドル = 1224 円ぐらい DISK 0.1 * 20 = 2 ドル = 170円ぐらい 合計 1394円ぐらい
さらにreserved instance が設定されるのなら、実際にはもっと安く使える?