Amazon EC2と Oracle

OracleAmazon EC2に対応したというリリースがあった.内容は,

  • EC2をOracleが公式にサポートプラットフォームとして認証
  • 既存のライセンスをEC2に移すことができる.
  • Oracle 11g 入りのイメージをOracleが用意するので,簡単に利用を開始することができる.
  • S3をバックアップとして利用することが可能.

といったところ.

ライセンス

報道ではライセンス周りがよくわからなかったのでちょっと調べてみた.

ここにあるライセンスに関する文書によれば,

  • 基本的にはvirtual coreは物理coreと同じ扱い.
  • ただし製品名にStandard Edition One もしくはStandard Editionとついている場合はvirtual core 4つで1スロットと換算する.

とのこと.例えば,Database Enterprise Edition をEC2のvirtual core 8つ持つインスタンスで動かした場合には 8 x 0.5 で4プロセッサのライセンスが必要.

Database Standard Editionの場合には2つ目のルールが適用されるので,1-4 virtual coreのインスタンスの場合には1プロセッサライセンスでOK.5-8 virtual coreでインスタンスは2プロセッサライセンスが必要.

ただし,1 virtual coreのインスタンス4つ,なんて場合にはちゃんと4プロセッサライセンスが必要になるようだ.

クラウドとライセンス

クラウドを使うメリットの一つは,必要なときに必要なだけ利用できることだろう.今回のOracleのライセンスはこのような用途には対応していない.

FAQの中の,短期間のライセンスは?の解答をみると,1年-5年のライセンスしか無いようだ.

これでいいんだろうか? クラウドのような環境では,やっぱり従量制の課金のほうがふさわしいような気がするけど...