入門 ソーシャルデータ ―データマイニング、分析、可視化のテクニック

非常に実践的なソーシャルデータ解析入門書。ソーシャルデータの処理は、理屈はともかく実際にデータを取ってくるところでいろいろと知識が必要でなかなか先に進まなかったりするわけだが、この本はその辺りを埋めてくれる。対象は電子メイル、Twetter, LinkedIn、FacebookPythonのコードが掲載されているので、それを使えばとりあえずスタート地点に立つことができる。Pythonが書ける気の利いた卒論生なら、年末にこの本を与えれば1月末までになんとか卒論が書けるんじゃないだろうか。

ちょっと気になるのは日本語処理に関する観点が抜けてること。実際に日本人が使おうとするとそこでひどい目に会いそうだ。

また、2011年発行ということ仕方がないと言えば仕方がないのだが、ちょっと古いところがある。Twitterretweet検索のところで公式RTに関する言及がなかったり、Google Buzz (!)などという懐かしい単語が乗ってたり。

どうでもいいけどこの本、翻訳者1名に、監訳者5名となっている。逆ならまだわかるけど、一体何が起こったんだろうか。。