2週間でできる! スクリプト言語の作り方
千葉 滋
Javaでスクリプト言語を作る本。著者は、畏友 千葉さん。お忙しいのに本まで書いて頭がさがる。
体裁は割りに軽めだが、中身はすごい。まずは普通にインタプリタで作り、その後仮想コードコンパイラに仮想コードインタプリタを組み合わせ、さらに型解析までして静的型付けしてJavaバイトコードへコンパイル、と大変に盛りだくさん。
parser はParser Combinatorライブラリを自作しているし、構文木のevaluation はお手製アスペクト言語のGluonJを使ってWeavingでやってるし、とやりたい放題。2週間でできるわけないだろ!という。
学生との対話が入る形式は「アスペクト指向入門」と同じ。これで随分読みやすくなっていると思う。機会があったらこの手法を私も使ってみたい。
ところどころに入っている漫画が無駄に本人に似ていて笑える。
よくもこれほどの内容を、このページ数に収めたものだ。一点問題を指摘するとすれば、ソースコードにほとんどコメントがないこと。コメントをいれるだけで随分読者層が広がるのではないか。
2週間でできる! スクリプト言語の作り方 (Software Design plus)
posted with amazlet at 12.12.12