Cloud Watch, Auto Scaling, Elastic Load Balancing

またまたAmazon EC2周りにサービスが追加された.インスタンスのモニタリングと,自動的にインスタンスの数を調整するスケーリングと,ロードバランシング.これら3つはある意味独立しているが,連係動作することも可能.
ロードバランサは,大規模Webサイトには必須機能だが,これまではEC2上に専用インスタンスを建ててsoftware load balancerを実行するしかなかった.これが提供されるというのは,なかなかインパクトが大きい.

Cloud Watch

モニタリングできるのは,CPU 利用率,データ転送,ディスク利用.ロードバランサで使う,リクエストカウント,リクエストレイテンシもモニタできると書いてあるが,こんな情報OSの外からどうやってとるんだろ.

モニタされたデータは2週間保存される.

お値段

こんなサービス,デフォルトで組み込まれているべきだという気がしないでも無いが,ちゃんとお金をとる.1インスタンスあたり,$0.015/時.結構高い.10インスタンスを1ヶ月モニタすると$108ドル.

Auto Scaling

Auto Scaling Groupを定義し,条件を指定しておくと,条件に従って自動的に,インスタンスを増減してくれる.例えば,ロードバランサ背後のサーバ群をCPUロードに応じて増減したり,常にバックアップサーバが起動していることを保証したりすることができる.

お値段

このサービス自体はただ.ただし,Auto Scaleで立ち上げられたインスタンスは自動的に,Cloud Watchの対象となり,その課金は当然される.うーん.

Elastic Loadbalancer

トラフィックの負荷分散を行ってくれる.その際に,背後のノードが元気(healthy)かどうかをチェックし,元気なノードにだけ,負荷を分散する.複数のavailability zoneに背後のインスタンスを置いておけば,自動的に高可用システムが構築できる.

お値段

$0.025/時 + $0.008/GB.自前でインスタンスを建てて,load balancerを稼働させるよりも安い.

所感

ますます便利になってきたEC2. 他者の追随を許さない感じだけど,一人勝ちでいいのか...