Amazon EC2 で Windows Server 2003

ちょっと前に正式にアナウンスがあったが,EC2でWindows Server2003が使えるようになった.XenのFull Virtualizationで動いているようだ.画面は,リモートデスクトップで飛ばして使うことになる.いまのところ,Windowsが利用できるAvilability Zoneは一つだけのようだが,そのうちこの限定は解除されるとのこと.EBSやElastic IP関連もLinuxなどと同じように使えるらしい.

すごいと思うのは,Windowsの使用料金が,従量料金に含まれているということ.OracleがEC2対応をうたいながら旧態依然のライセンス体系なのと好対照.Microsoftやるなあ...

ところで,なぜ,Windows Server 2008 ではなく2003なんだろうか? 単に出し惜しみしているのか,それともHyper-VのせいでXenの上でうまく動かないとか.

値段

値段体系は結構複雑.素のWindows Serverと, それにSQL Server をインストールしたもの,認証サービスを付けたもので,それぞれ値段がかなり違う.

SQL サーバなし

                 認証サービスなし               あり

小                    $0.125/h                $0.25/h
大                    $0.50/h                 $0.75/h
特大                  $1.00/h                 $1.50/h
HPC中                 $0.30/h                 $0.50/h
HPC特大               $1.20/h                 $2.00/h

SQL サーバあり

                 認証サービスなし               あり

大                    $1.10/h                 $1.35/h
特大                  $2.20/h                 $2.70/h
HPC特大               $2.40/h                 $3.20/h

Linuxと比べると?

素のWindows Server と Linuxをくらべるとこんな感じ.

                   Windows Server             Linux

小                    $0.125/h                $0.10/h
大                    $0.50/h                 $0.40/h
特大                  $1.00/h                 $0.80/h
HPC中                 $0.30/h                 $0.20/h
HPC特大               $1.20/h                 $0.80/h

HPC特大で,1時間40セントがMicrosoftの懐に入るということか.安いのか高いのか.

クライアントとしては?

Windowsが手元に無いけどどうしても使わなければならない,ということは結構ある.今のところ北米のデータセンターでホストされるのでレイテンシが大きすぎるし,Officeも搭載されていないのでクライアントとして使うことは考えられないが,国内でホストされたら,そういう使い方もできるかもしれない.